肺がん検診の判定区分

市の検診や人間ドックで、胸のレントゲンを撮影したら、「要精密検査」の結果が返ってきた・・
「自分は肺がんなんだろうか?」と、夜も眠れないほど心配なさっている患者さまに、よくお会いします。
ご心配は当然のことで、お気持ちは充分お察しいたします。
しかし、「要精密検査」の判定を受けた方の中で実際に肺がんが発見される方の割合は、実はそれほど多くありません。
まずは落ち着いて、検診結果の「判定区分」という項目をご確認ください。

D判定は、レントゲンを確認した医師が、肺がん以外の病気を疑ったという意味です。
Dの後ろについている数字で、以下の4つに分類されます。
D1:治療を必要とする結核の疑い
D2:治療を必要とする結核以外の呼吸器病の疑い
D3:治療を必要とする循環器病の疑い
D4:治療を必要とするその他の胸部の病気の疑い

E判定は、レントゲンを確認した医師が、肺がんを疑ったという意味です。
Eの後ろについている数字で、2つに分類されます。
E1:肺がんの可能性が否定できない
E2:肺がんをつよく疑う

E1、E2判定の方は肺がんを疑われています。
早急な精密検査をおすすめします。

D1判定の方は、結核の可能性があります。
E判定と同じく、可能な限り早く精密検査を受けられることをおすすめします。

D2、D3、D4判定の方は、肺がんを強く心配される必要はありません。
しかし、「治療が必要な病気を疑う状態」と医師が判定しておりますので、検診結果を受け取られてから1-2ヶ月以内には、精密検査をお受けください。

胸部CTスキャンによる精密検査

胸部レントゲンで「要精密検査」と判定された場合、精密検査とは即ち胸部CTスキャンを意味します。
胸部CTスキャンは、レントゲンで観察しづらい心臓や横隔膜の裏側、骨が重なって見えづらい鎖骨の近辺なども、死角なく精密に観察することが可能であり、肺がんが存在する場合には高い確率で発見できます。

鎖骨の裏側に発生した肺がん
横隔膜の裏側に発生した肺がん

しかしながら、大きな病院では多くの診療科で1-2台のCTスキャンを共同利用しているため、外来を受診された当日にCT検査を受けることは、なかなか難しいのが実情です。
①初回受診日にCT検査を予約する。
②数日から数週間後の予約日に、CTス検査を受ける。
③さらに数日から数週間後に外来を再診し、検査結果を聞く。
という一般的な精密検査の流れでは、患者様の身体的・精神的なご負担は、非常に大きなものになってしまいます。

当院では、自院専用のCTを設置しておりますので、初診当日に胸部CTスキャンを受けていただき、検査後すぐに、結果をお伝えすることができます。
専門病院での治療が必要な異常が発見された場合には、紹介状と検査画像を添えて、お住まい近くの適切な医療機関にご紹介することも可能です。
ぜひ、当院での精密検査をご検討ください。