お知らせ
2022年5月末現在、禁煙治療薬(チャンピックス)の製造上のトラブルのため、世界的に治療薬の供給が停止しております。
このため、治療薬の供給再開の目処がつくまでは、ニコチンパッチを用いた禁煙治療を行わせていただくこととなります。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
ニコチン依存症について
タバコに含まれるニコチンは、非常に依存性の強い物質です。
このため、喫煙者の方が禁煙したいと思われても、ご自分の努力だけでは難しいのが現実です。
下の10個の質問に、はい-いいえで答えていただき、はいが5つ以上ある方はニコチン依存症の状態にあると考えられます。
禁煙外来で医師や看護師のサポートを受けられながら、禁煙にチャレンジされることをおすすめいたします。
ニコチン依存度チェック
- 自分が吸うつもりよりも、多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
- 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
- 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコが欲しくて欲しくてたまらなくなることがありましたか。
- 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重の増加)
- 問4でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
- 重い病気にかかったときには、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
- タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
- タバコのために自分にいわゆる禁断症状が起きて、また吸うことがありましたか。
- 自分はタバコに依存しているとかんじることがありましたか。
- タバコが吸えないような仕事やつきあいは避けることが何度かありましたか。
禁煙治療の保険適応について
以下の4項目をすべてみたす方は、健康保険を使って禁煙治療をお受けいただけます。
- ニコチン依存度テスト(上記)の点数が5点以上であること。
- 35歳以上の方では、1日の喫煙本数に喫煙年数を掛けた数が、200以上であること。
- (35歳未満の方は、この項目をみたしているとお考えください。)
- ただちに禁煙を始めたいと思っていること。
- 禁煙治療を受けることに、文書でご同意いただけること。
※過去に健康保険で禁煙治療を受けられた方は、前回治療の初回診察日から、1年以上経過している必要があります。
禁煙外来の治療内容
- 禁煙外来には、3ヶ月の治療期間に5回通院していただきます。
- 前3回は2週間の間隔、後2回は4週間の間隔です。
- 初回は、ニコチン依存度のチェック、禁煙開始日の設定、禁煙補助薬の効果と副作用のご説明、生活状況やお仕事に応じた禁煙成功のためのアドバイスなどをさせていただきます。(少々お時間がかかりますので、余裕を持っておこしください。)
- 2回め以降は、禁煙が順調かの確認と、禁煙補助薬による副作用のチェック、追加のアドバイスなどを行っています。
- 診察ごとに、呼気中の一酸化炭素濃度の測定を行わせていただきます。
万が一、治療中についタバコを吸ってしまっても、あきらめずに通院をお続けになって下さい。
医師や看護師は、禁煙の大変さを充分に理解しております。
私どもは常に、禁煙したいと願われている方の味方です。
禁煙外来の費用
禁煙外来での患者さまのご負担は、3ヶ月間、5回の通院で以下のようになります。
健康保険(自己負担3割):およそ2万円
健康保険(自己負担2割):およそ1万3千円
後期高齢者(自己負担1割):およそ7千円
※禁煙補助薬としてバレニクリン(チャンピックス)を使用した場合の、お薬代こみの自己負担額です。
参考:1日に1箱タバコを吸われる方のタバコ代は、3ヶ月で約3万9千円です。